もう一度、ここで会いたい

2016年9月に息子が何も言わずに逝ってしまった。
自死遺族になった母の日々を綴ります。

断捨離

息子がいなくなって
息子の物はほとんど捨てない。
捨てられなくて。


なので、自分の物を断捨離。
まだまだ使える着れるなどと思っていたのでけど
今は物欲がなく、出てくる出てくる捨てれる物。


そして息子の大きな靴が下駄箱を支配している。
もっと、綺麗にしたいので
私の靴を捨てた。


息子の部屋側のテラスに収納庫を購入したので
使わない物を移動。


思わず独り言。
「・・くん、これまだ使うのかなぁ」


はっ!っと我に返り
もう息子はいないのだから使うわけがない。


息子が何処かに出かけていてもうすぐ帰ってくるような
そんな気持ちで片付けをしてた自分がいた。


涙が流れ出した。
また、胸が苦しくなる。


実は、はじめてではない。
何度もこのような事が・・・。


自分は気がおかしくなったのか?って思う時がある。
記憶もよく飛ぶし。


困ったものだと・・・。
でも、当然だわよね。とも思ったりもする。



そうそう、本に書いてあったこと。
「シンプルにする」


この本のシンプルの意味は
いつ逝ってしまうかわからないのだから
残された者が遺品整理に困らないように
普段の使うものは少なくしておこうとのこと。


今、ある意味遺品整理に困っている。
ことわりもなく息子の者が捨てられないお母さんです。