もう一度、ここで会いたい

2016年9月に息子が何も言わずに逝ってしまった。
自死遺族になった母の日々を綴ります。

新しい命と去っていた命

息子には2学年下の妹がいるが年子でまわりに仲いい兄妹だねって言われるほど、
本当に仲がいい。
私から見てもそう思うほど。


そんな仲がいい娘が息子が亡くなる数日前に男の子を出産。


朝、娘が定期検診の為に病院へ行ったところ
赤ちゃんの心拍が低下して命に関わるとの言われ即入院。
陣痛促進剤で危なかった帝王切開になるとの事だった。


成長が遅いと言われていたので心配はしていたのです。


でも、娘も赤ちゃんも頑張って、切らずに無事に生まれた。


その日は私が主にやっている仕事のイベントの初日の為
朝早くから留守にしていたのだけど
息子からの連絡があり「俺、病医院へ行ってくるよ」
知人から車を借りて祖母を誘い向かってくれたのです。


とても小さくて保育器越しで会うことが出来たらしい。
その後は息子とすれ違いで私は病院に行きました。


息子と娘の間で里帰りするからといろいろ話をして
お互いに楽しみにしていたと聞きいてます。


それから2日後、赤ちゃんの体調が悪化して
今の病院では手に負えないとのことでNICUのある大学病院へ搬送。


里帰りする予定が伸びてしまい、甥っ子を抱くこともなくいなくなった息子。


どうして!!


赤ちゃんを心配して毎日のNICUに通う娘に
息子が亡くなった報告をするのが本当に辛かった。



お母さん、何言ってるの?


嫌だ!


ヤダヤダー


嫌だよ!


そんなの嫌だよー



電話の向こうで小さい子が駄々をこねるように叫んでいた。



小さい頃はおてんばな娘を心配して後ろからそっと見守るようにしていた息子。
私のかわりによく注意してくれたりしていた。


学校でいじめられて時もお兄ちゃんが助けてくれたこともあった。


最近までもNSNでのやり取り、共通のスノボーも一緒に入っていたりした。
本当に仲の良い二人だった。


なのに、
なんで、いなくなっちゃたの?


お母さんも寂しいよ。


また、何度も、何度も息子の部屋で名前を呼んでみる。