もう一度、ここで会いたい

2016年9月に息子が何も言わずに逝ってしまった。
自死遺族になった母の日々を綴ります。

へその緒と足バンド

息子が亡くなった同じ9月に娘が赤ちゃんを産んで
赤ちゃんの足首にはシリコンのバンドがはめられていて
「なんて小さく細い可愛い足なんでしょう~」と、
孫が出来た事の喜びで胸いっぱいだった。


赤ちゃんは心拍低下のため緊急入院で出産。
無事に生まれたと思いきや3日後に大学病院に緊急搬送。


そんなバタバタしている中、息子の死も重なり目まぐるしい日々が続いた。
あれからもうすぐ4ヶ月が経とうとしている。


赤ちゃんは1ヶ月後に退院で娘の所に戻ってきた。
生まれた時は真っ先に息子は駆けつけたので赤ちゃんとは会っている。


スクスクと育っている赤ちゃんは
今ではとても笑うようになった。

息子にも抱かせたかった。
子供が大好きな息子だったら。


どんなふうにあやしたただろうか?
どんな抱き方をしたのだろうか?


いつか息子が結婚して子供ができて
抱くことを夢見ていた私。


あ~本当に悲しくなる。


3日前に息子の誕生日が過ぎ
大切にしまっておいたへその緒を出した。


そして、今日は
息子が生まれた時に病院で足首にはめていたバンドを出した。


手に取った瞬間、悲しみが溢れ出てしい号泣。
とても小さな輪になったバンド。
家には私ひとりだから気にせず思いっきり泣いた。


息子が亡くなったのは分かっているのだけど
受け入れられない。


本当に自死だったのか?
亡くなる前日までのNSN等でも楽しんでるコメントばかり。
遺書もない。
亡くなったのは推定時刻の3時間前まで友達と会って笑っていた。


本当に信じられない。
受け入れられない。


でも、もう戻ってこないのは事実。