もう一度、ここで会いたい

2016年9月に息子が何も言わずに逝ってしまった。
自死遺族になった母の日々を綴ります。

不思議な縁なのか

昨日、以前に息子が亡くなってから直ぐに集金に来た女性がいた。
もう息子はいません。亡くなりました。
と、伝えたことがあった。


その時の「知らずに申し訳ありません」と言って申し訳なさそうに帰っていった。


また、その女性が来た。
今度は私宛の集金。


顔を見て思い出したようで、
ハッとした顔をし他あとに、


「忘れていました。
ここのお宅だったですね。
申し訳ありません。
少しは落ち着きましたでしょうか?」


ほんとに申し訳なさそうに話しかけてきた
その後も何故か話し続けて、何かを察知したのか?
何で亡くなったのかを聞いてきた。
すでに女性の目には涙を浮かべていた。


正直に答えると女性は「私は主人を同じことで亡くしています」と
その瞬間、女性の目から涙が流れ出した。


私は思わず「思い出させてごめんなさいね」と言って女性の涙をぬぐってあげた。


同じ思いの方がこんなに近くで話したのは何かの縁なのか?
私は話し続けてしまった。
最後に彼女は「3年経つと気持ちが変わる、でもその3年はとても長いのだけど
どうぞ乗り越えて下さい」
そう言ってかぶっていた帽子をとり深々と頭を下げて帰っていった。


とても嬉しかった。