もう一度、ここで会いたい

2016年9月に息子が何も言わずに逝ってしまった。
自死遺族になった母の日々を綴ります。

誰かが死にないと思う瞬間

3年前の11月27日
いっとき離れて過ごしていた息子が落ち込んでいた時に
何冊か本をゼントした際に手紙をもらった。


----------(息子からの手紙の一部です)

なんの本に書いてあったか忘れたが、
この言葉を見てグッときて、少し元気が出ました。



「時には自分ではどうにもならないようなことが起きたり
間違った選択を選んでしまうこともあると思います。



だけど、
そのことをただの悲しみや後悔で終わらせないで下さい。



バネにして強くなったり、もう繰り返さないように学んだりすれば
きっといい経験になると思います。



そうやって経験を積み重ねて、幸せな未来を掴んでください。



決して逃げないで立ち向かってください。
逃げる事は簡単ですが戻るのは何十倍も難しいんです。



つらくて立ち止まってしまうこともあるけれど、
少しずつでいいから光に向き合って歩き出してください。



「もう進めない」と、人生をリタイアすることだけは絶対いにしないでください。
命を縮めることはできても、のばすことはできません。



誰かが死にないと思う瞬間、地球のどこかで生きたいと願いながら亡くなる人がいるのです。



一生不幸が続く人はいないし、一生幸せが続く人もいません。
考え方によっては不幸も幸せに変わると思います。
頑張って生きていれば、必ず幸せな未来が待っているはずだから。」



まだ、ゴールはみえないが頑張ります。


11月27日


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本から引用して知らせてくれた手紙。


その後、同じ文章をノートに書き留めてあったのを
亡くなってから見つけた。


ノートも3年前に書き写したものでした。



もう一度、もう一度読んで欲しかったよ。


悔しです。



この後、難病で入院していた叔母が亡くなった。
家族の誰よりも早く。